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グローバルに2.3億人ものアクティブユーザーを誇るTwitterが、昨日上場した。時価総額は2.5兆円。

ちなみにTwitterの上場について、下記はフェースブックや、LINEなどとの比較が細かくて良い 記事でした。

スマホ舞台に生存競争 ツイッター初値45ドル時価総額2.5兆円 ネット企業、資金調達急ぐ 日経新聞
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGKDZO62281650Y3A101C1EA2000/

日本のTwitter好きはすごいものがあるのよくメディアに言われているし、日本の投資会社のデジタルガレージがTwitterへ投資していることや、ジャフコも上場実績として発表したことから、日本勢も関わってる会社だなと改めて思わされます。

Twitterを初めて触った際にはそのシンプルなプロダクトに驚かされたことが多いと思いますが、このTwitterと言うプロダクトについて、共同創業者エヴァンウイリアムズがTEDで講演した内容が印象に残っています。抜粋して幾つ紹介したいと思います。


エヴァンウイリアムズのTED動画より。

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■エヴァンウイリアムズが立ち上げたポッドキャスト関連のサービスを行っていたOdeoには、ジャック・ドーシーというエンジニアがいました。

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■一年後、Odeoの方向性を決めようとしていた時に、 ジャックが何年も暖めていたアイデアを披露してくれたのですが、それは、友達に近況を簡単に伝えるというものでした。

■2006年の始めにOdeoのサイドプロジェクトとしてTwitterを立ち上げました。

■スタートアップにとって集中することが極めて重要な時期に、 サイドプロジェクトを行うというのは正当化しかねますが、 僕は以前の会社において、実際にBloggerをサイドプロジェクトとして立ち上げたという経験があり、 始めは片手間仕事くらいに思っていたものの、 気づいた時には,それは会社ばかりか、 その後の僕の人生の5~6年をすっかり占めるものになりました。

■それ以来、必ずしも正当化できなかったり、 どういう方向に向かうかわからなくても、 自分の勘を大事にするようになりました。 そういうことがTwitterでは何度もありました。

■Twitterというのは、とてもシンプルで一見つまらないアイデアに基づいています。 自分が今何をしているかを140文字以下で述べ、 自分に関心を持っている周囲の人がそのメッセージを受け取ります。

■僕達が予想していなかったのは、このとてもシンプルなシステムから、 さまざまな違った使い道が広がっていったことです。 僕達が気づいたことのひとつは、リアルタイムの出来事に対し、 Twitterが極めて有効だということです。

■2007年10月に、 サンディエゴで山火事が発生した際、 人々は、何が起きているかを報告するため、 そして何が起きているのか隣人から 情報を得るために、Twitterを利用しました。

■他に発生した面白い出来事としては、ビジネスに関することです。マーケティングやコミュニケーションなど当然予想される使い方をはじめ、 ロスで大人気のコリアン バーベキュー タコスの トラックが停車位置をTwitterに配信し、 その周囲に長い行列ができることにもなりました。

■ユーザーがTwitterの進化を促した例も出ました。特定の人やメッセージに対して返信する手段を 生み出したことです。 「@ユーザー名」という構文は、 あるファンへの返信に使われていますが、 これは完全にユーザーによって考え出されたものであり、 この機能が広く使われるようになった後で、 より簡単に使えるようにシステムを改良しただけです。 これは、ユーザーがTwitterを方向付けた数ある例の一つです。

■もうひとつの転機は、APIからの利用です。 僕達がTwitterにAPIを付けたことで プログラマーは、Twitterとやり取りするソフトを開発できます。 ソフトには、Mac、Windows、Linux、iPhoneやBlackBerry用のものがあり、 他にも お腹の中の赤ちゃんが蹴ったことをTwitterで知らせる装置や 鉢植えに水をやるタイミングをTwitterで知らせるものもあります。


こんなようなアウトラインにより、Twitterは生まれたとのことです。サイドプロジェクトを認めるなど、大きなチャンスにどう巡り合うかと言う道のあり方を今後も考えたい。


元のTED動画はこちら。

エヴァン ウィリアムズ 「Twitterユーザーの声に耳を傾ける」
http://www.ted.com/talks/evan_williams_on_listening_to_twitter_users.html