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今年も終わりです。皆様今年一年お世話になりました。

自分のことを振り返ると、今年はSkyland Venturesの一号ファンドの募集が終わったところが自分にとっては最も大きいトピックです。

普段よりフェースブックなどのフィードを見て頂いている方は何度も言及しているためお察しのことかもしれませんが、2013年11月が、本当に転換期でした。

直接的にはインキュベイトファンドの村田さんやEast Venturesの太河さんに、ブレている自分を叩き直すキッカケを頂きました。その他多くの方に支援を頂いて今がありますが、何よりお二人に頂いたご縁をバネにしたように思っており感謝しております。

その当時ブレていたというのは、自分のベンチャーキャピタリストとしてのこだわりが無くなっていたことです。2012年8月のSkyland Ventures創業時に「誰よりも起業家と会うベンチャーキャピタリストになる」こんなことを書いていました。

しかし、一年やる中でこの大事にしたい軸がブレブレになっていたと気付かされました。

これは、よくも悪くも支援頂いた出資者の方も増え、また投資先も増えて来る中で自分自身が成長したと思える面や、やれることが増えたと思うところがありながら、Skyland Venturesとして最も大事にすべきは何か?が定まっていない側面があったからかと思います。

これらの葛藤を経て

■徹底して創業期の起業家と会うことに集中する

と言うことを決めました。

それさえ維持出来ていれば、ファンドサイズがいくら小さかろうが、その中でお会いしてより大きなポテンシャルのある未来を一緒に見ていける起業家と、一緒に頑張って行こう、そう決めました。

ベンチャーキャピタリストとして仕事をするとなると、投資金額があればあるだけ継続して支援することが出来るため、ファンドへ資金調達出来るかは非常に重要な概念だと思っていますが、それ以上に当時の自分は起業家と会っていくことを優先しようと考えました。

そこで始めたのがSkyland Ventures起業家朝食会です。(そろそろこの会の名前もMorning Pitchのように決めなければと思っています)

AM7時から六本木のカフェにて、各回創業期の起業家4名ほどに参加いただき、起業家のビジネスプランやサービスのデモをプレゼンして頂く場を作っています。

そこに現在では先輩起業家やシードステージのVCに参加して貰ったり、継続参加いただける起業家には無償でオフィス提供をすると言うサポートメニューを増やしていってます。

当初週2回開催して行くことを決め、今では週3回の開催となり月間で約50名ほどの起業家に参加いただくべく会を運営しています。

その会をスタートする上で呼び掛けてサポート頂いたのが、シリコンバレーによろしく内藤さんやベンチャートピックスの大崎さんでした。彼らは、現在学生ではあれども北米の起業家をリスペクトして情報発信し、僕に無いものを持っていると思い力を貸して欲しかったメンバーでした。彼らにも若手起業家層を一緒に集めて貰いました。

そしてこの朝食会を第一回やろうとフェースブックでつぶやいた際には、インブルー大冨さんが声をかけてくださり、そこから大冨さんは毎週朝食会に参加いただいています。昨日の12/30のAM7時からの朝食会にも変わらず参加いただきました。大冨さんもまた、僕にとってかけが得ない人です。Skyland Venturesの出資者ともなって頂いたこともあり今後も本当によろしくお願いします。

ちなみに、起業家朝食会のことを単に言いたかった訳ではありません。

起業家と会い続ける。

これをコミットし続けて、この二ヶ月起業家朝食会をやりながらファンドレイズをして来ました。

出資頂いてから戦い方を変えるのでは無く、自分自身起業家ととことん会って行く、それをコミットし、やり切った上で出資頂ける法人、個人に会い続けました。

それを経てファンドは、11月時点の2倍以上、設立時の規定していたファンドサイズの満額まで集めるに至りました。

ベンチャーキャピタリスト、それもSkyland Venturesにとっては、今後もファンドレイズはあると考えています。

が、起業家と向き合う、誰よりも起業家と会って起業家コミュニティを創り続ける、「起業家ファンドを創る」と、現在は呼んでおりますが、それに向けて走り続けます!

これを維持しながら走り続けるだけの気合があればもっともっとやっていける。そう思っています。

今、当然何か達成した訳では無く、現在集中しているSkyland Ventures起業家朝食会もここから成長して行かなければならないと思っています。

シリコンバレーでは起業家が投資家とブレックファーストミーティングをして投資が決まると言ったことがあると聞きます。

それが日本にも持って来て、海外にも噂されるくらいになりたい。そして、成功を期待される起業家がみんなここを通っている、そんな状態にしたいと考えています。

2014年もSkyland Venturesをよろしくお願いします。

Skyland Ventures代表パートナー
木下慶彦